のんのほのぼの2連発 by びわ子  2003/12/19

@ 気前のいいの巻

同じラブ飼いのパパが時々自宅付近まで散歩に立ち寄ってくれます。
ある日、ラブちゃんのお散歩仲間ウェルシュ・コーギーくんと
そのパパママも一緒に来てくれてお庭からご挨拶。
ウェルシュ・コーギーくんは同行しているラブちゃん以外犬は苦手なので、
のんを外に出さず塀ごしでお話していた。
と、のんがどっかに行った・・・と思ったら、ほどなく雨水で重くなったすみれが入った植木鉢
エッサエッサ銜えてきて、「どうぞ、どうぞ。」とラブパパに差し出します。
受け取るまで銜えたままで、受け取ってもらえたらホッとしたからなのか、
フセをしながらおしっぽを振っていました。
「あげるしな〜。持って帰りな〜。」
のんが目を離した隙にその植木鉢を下に置いて、
「今度はもっといいもん頂戴ね。」と言いながらパパ達は帰って行きました。

数日後。
の〜んちゃ〜ん」とまたパパたちがやって来ました。
お庭に出たのんは、ひとしきり挨拶した後、
今回は近くの直径1m近いお花を植えてあるコンテナの縁にかじりつき、ひっぱって持って行こうとする様子。
のんちゃん、そ、それはいいから。。」
パパ達は帰って行きました。

またまた数日後。
外で人の話し声が。
「出る、出る!」と急かすのんに、ドアを開けて誰かな?って覗いても
もう立ち去った後なのか姿がない。
「誰もいなかったねぇ。」
横にいるのんを見ると長靴を片方銜えて立ってました。。。

Oh my dog! 気前のいい
金目のモノはないから安心だけど(ーー;)
プレゼントがエスカレートして恥かしいモノにならないようにしておくれね〜。


A お地蔵さんの巻

のんは動物病院が嫌いです。
でも予防注射のため仕方なしに病院へ。
ドアを開けて私達がソファに座るとのんもその間にちょこんと。
「降りなさい!」首輪を引っ張っても動かない。
33キロの体を押して降ろそうとしても石のように固くなっているその体は動かない。
しかも視線は動かさず顔もまっすぐ正面を向いたまま。
・・・・・お前は地蔵か。。。
クスクス聞こえてきた笑い声にマズイと思っていると
ノエルく〜ん、どうぞ〜。」
ほっとして診察室に入ると、設置してあるソファに
今度は後ろ向きに(壁を向いて)ちょこんと座り、また地蔵状態。
「お・り・な・さ・い!」
「・・・・いいよ〜。そのままでしましょ〜。」
先生もさるもの、後ろ向きの状態のままのんはお注射をされ、
ついでにお願いした爪きりも、まるで馬蹄を替えるごとく後ろから。
とうとう最後まで一度も先生の顔を見ることなくのんは診察室を後にしました。

Oh my dog! 地蔵とは知らなかった。
今度はいつお地蔵さんに化けるだろうか。。


これは黒ラブののん君(本名ノエル君)のママ、びわ子さんから頂いたお話です。
ふたつのエピソードを読んだ後、クルエラは非常にほのぼのとした気持ちになりました。
のん君、ほんとにいい奴ですね。

ウチのグレースの場合、他所様の物を盗む事はあっても、
自分の物を人にあげるなんてことは、今の今まで一度たりともありません。
他所様の物なら、それほど欲しくなくてもとりあえず頂いておこうというタイプなのです。
イヤな言葉ではありますが、非常に貪欲です。
それに比べてのん君は、惜しみなく人に与える博愛主義
育ちの良さが感じられますね。
そして別な観点から見ると、コミュニケーションの手段として物を介在させるという、
犬としては非常に高度な方法を用いています。
犬柄の良さに加え、知能レベルもハイクラス。猿並と言ってもいいのではないでしょうか。
ある意味世渡り上手とも言えますね。

そしてのん君に、そんな頑なな一面があるとは。
頭がよい分、集中力が並外れているのかもしれません。
のん君は赤いバンダナはしない方が賢明です。
お節介なようですが、次回地蔵になった時の為に注意しておきます。
そうじゃないと、花やら饅頭やらお供えされてしまいますからね。

 by クルエラ



ハムスターショック!の巻 by ブラッキーママ  2003/11/18

現在我が家には、2匹のハムスターと犬のブラッキー♀と猫のクゥ♂がいます。

あれは2〜3日前の事ですが、その日ハムスターケージの清掃を済ませ、
ブラッキーたちのご飯を用意していると、突然「ガタン!」と何かが倒れる音が。

何だろう?と思って見に行くと、そこには倒されたハムスターケージとよろめき歩くハムスターがいました。
しかも5p後ろをブラッキーが匂いを嗅ぎながら付いて歩いているではありませんか
Oh my dog!

急いでブラッキーを追い払い、ハムスターを救出してケージに戻そうとしていると、
そこには目を光らせたクゥの姿がっ!
Oh my cat!


どっちがケージを倒したのか分からないものの、
幸いハムスターに禿げはあっても怪我は無かったので良かったのですが、
一瞬背筋が凍りついてしまいました。

その後ケージが絶対倒されないように補強されたのは言うまでもありません。


本能のおもむくまま、ハムスターのお尻を
追いかけてしまったブラッキーちゃん。
「ちょっとした好奇心でつい・・・。
食べるつもりは全くありませんでした。」と、
後の尋問において供述しています。
ブラッキーちゃんに計画性がなかったとことは
認められますが、果たしてクゥ君も
そうと言えるのでしょうか?
ブラッキーちゃんを使って、計画的に
ケージを倒させた可能性もあるのでは・・・。
もっと詳しい捜査が必要のようです。

これはテリア系MIXのブラッキーちゃんのママさんから
頂いたお話です。

犬・猫・ハムスターというかなり危険なトライアングル
同じ屋根の下で飼っていらっしゃるブラッキーママ。
このスリリングな状況下において、
「ウチの子に限って・・・。」というセリフは許されません。

以前猫を飼っている知人から、こんな話を聞いた事があります。
彼女がコタツにスッポリ入ってうたた寝していた時のこと。
ふと目を覚ますと、目の前にネズミの死骸がっ
大絶叫と共に飛び起きると、飼っている猫が
誉めてくれと言わんばかりに擦り寄って来ました。
彼女にとって一生のトラウマになったのは間違いありません。

ブラッキーママさんの場合、すんでのところで、
手塩にかけたハムスターの亡骸を目にするところでした。
見ず知らずのネズミならともかく、
愛する我が子を愛する我が子が・・・。
そんなことになっていたら、トラウマどころか、
精神に異常をきたすほどのショックだったに違いありません。
ケージは慎重な上にも慎重に補強しましょうね。
それが身の為です。

それにしてもハムスターに禿げって?
妙に引っかかりますな。

 by クルエラ



サリーどこへ・・・の巻 by サリーママ  2003/8/19

去年の10月、子どもも2歳近くになったし、
秋になったし、サリーも行きたいだろうし・・・ということで、ある山へ行きました。
そこは整備された遊歩道があり、マイナーなのでそんなに人もいない
犬を放して歩くには最高のお山でした。

車で1時間ほどかけて辿り着き、子供をベビーキャリーに乗せて夫が担ぎ、出発しました。
遊歩道に入ってすぐ、人がいないのでリードを外し、
「呼んだら戻るんだよ」と言い聞かせてサリーを放しました。
いつものごとく、テッテケテーと山を駆け上るサリー
ああ、美しい、弾丸のように駆けめぐるサリー、自然の中が一番ね。
なんて呑気に構えていたら、呼んでも戻らず。気配もなくなりました。
出発して5分後の出来事です。
さすがに心配になり、夫が山を直登して探しに行きました。
彼もまた、30分たっても戻らず・・・。
心配で携帯に電話すると、私の背中のデイパックの中で鳴りやがる始末。
子どもをなだめつつ、「キィーーーー!!」となっていると、
50分後くらいに夫だけが戻ってきました。何だか泥だらけ。
もうだめだ、サリー死んだわ。
「は? そんなわけないやん。」
「あかん、猪を追いかけて、さっきサリーの声がした。
サリー断末魔の声を上げ、その後静かになった・・・。
 猪の子どもの声がよく聞こえた。
 崖の上でたどり着けなかった・・・。俺だって命の危険を感じたよ(涙)。」
この瞬間、プチッとなりました。


子どもを夫に渡し、直登する私。呼べど叫べど戻ってこないサリー
汗だく、涙・鼻水いっぱい、心臓バクバク、頭ガンガンになり、
1時間ほどして、夫の説得と、子どものことを考え帰ることにしました。
(キレてたからあんまり覚えてないけど、藪漕ぎしまくりました。)

でも当然あきめられず、近くの建物の管理人さんに、
涙・鼻水ながらに、状況と、もし山から降りてきたら連絡をくれるようお願いし、
携帯の待ち受けの写真も見せ、自宅と携帯の番号を知らせました。

そして自宅に向かいました。
でも、その途中では、山の中で虫の息だったら、苦しんでいたら、
私の手の中に戻ってこないなんて・・・助けたい、助けたい、
信じられない、山なんか行くんじゃなかった。
はっきり言って錯乱状態
子どもは泣きじゃくる私に「ママーママー」と心配そう。
30分ほど車が走ったところで、ケータイが鳴った!!
あの管理人さんでした。
「いやあ、人なつっこい犬がおって、いろんな人に尻尾振ってだれか探している感じなんだよね。」
「行きます!!戻ります!!」
信じられない、信じられない、信じられない、バクバクバクバク(心臓)。

戻ると、前方からニコニコしながら、歩いてくるサリーがっっっ。
ビショビショ(川を渡ったか?)で、手足・舌・顔に切り傷たくさんだったけど、全然元気。
どちらかというと、置いて行かれた(怒)と思っている様子。
私は号泣しました。泥&ダニだらけのサリーを抱きしめて。
周りの人はびっくりしてたかも。
後に、夫曰く「よかったねーともらい泣きしてる人がいたよ。」

たぶん、猪の子供にちょっかいを出し(ケガさせたか?)親にやられたのだと思います。
無我夢中で逃げて迷子になったのだろうと。

あれ以来、山で放しても姿が見えないとすぐ呼び戻してます。
自由が減ったサリーは不満げ。
それから、あの山には行きません。なんか怖くて。
その後、家の前を猪が通ったか、フェンスを噛みまくり、
奥歯を2本折り、血まみれになるという後日談付き。
(犬猫人にはそんな反応はしないので・・・たぶん。
 上の方の畑に猪が出たって噂聞いたし、山際の家なので。)

寿命だってなかなか受け入れられないのに、
突然不明or死んだなんて、絶対受け入れられない、と感じた体験でした。
もっと探さなかったことも後悔。
その事件の後、毛を集め始めたこともここに告白します。フフフ。


これは、サリーちゃん(柴系MIX・♀・6才)のママさんから頂いたお話です。
いつものごとく、ヘンテコなイラストを描きましたが、
今回はあながちこの画も大袈裟ではないのでは。
断末魔の叫びと共に愛犬が行方不明になれば、そりゃ髪の毛だって逆立つでしょう。
自分もグレースが川に流された時は、こんな顔になっていたと思われます。

いつの日か必ず愛犬を失う日が来るとは言え、どんなことをしても事故死だけは避けたいものです。
ましてや、猪に襲われて行方不明は辛すぎる。
出来れば自宅の畳の上で死なせてあげたいですね。
死因は老衰がベストでしょう。

ともかく、無事でよかった。
猪にチョッカイを出すなんて、サリーちゃん、かなり腕には自信があるようですが、
相手は野生の獣です。
人間に家族同然に育てられ、自分で獲物をとるわけでもなく、
愛情一杯腹一杯ぬくぬくと生きてきた犬が、所詮勝てるわけはないのですよ。
通りがかりの猫に吠えるぐらいにしておくのが身の為です。

 by クルエラ



ゲテモノ食いロージー vs クールな獣医 by ロージーママ  2003/8/11

うちの犬ロージーが、食いしん坊なのは、
前回の Oh my dog! でご存知のことでしょう。
でも、本当のヤツの特技は、ほかの犬が食べない物を食べるゲテモノ食いです。
子犬の頃、かまきりを食べたのは、まだ序の口。
はぶらし、洗濯ばさみ、ボール、ボディースポンジ。
そんな中でも、一番あきれたものといえば・・・・・

それは、3年前の5月のこと。
朝の散歩から帰ってきて足を洗い、ふと見ると、
オマタの間から、大量の粘液が出ているではありませんか。
これはひよっとして、避妊していないメスが年をとると罹りやすくなるという、「子宮蓄膿症」かもしれない。
そう思った私は、会社には具合が悪いので遅れますと電話を入れ(嘘ではない)、
すぐ病院へロージーを連れて行きました。
先生は開口一番、「今度は、何食べた
今まで何度となく、「ボール食べた」だの、「うなぎの串食べた」だのでお世話になったいるため、
ロージー変なもの食い
という図式が、先生の中で出来上がっているのです。
私は、胸を張り(?)今日はレッキとした病気であることを説明しました。
結果は、「子宮粘液症」という「子宮蓄膿症」の膿んでないタイプのものでした。
「年も年だし、ひどくならないうちに避妊手術をしましょう。」と言われ、
手術をすることになりました。

これまで、病気らしい病気をしたことがないので、入院するのも初めてです。
ケージにいれたこともないのに、入院生活に耐えられるのだろうか・・・とか
1食も抜いた事がないのに、2日も絶食出来るのだろうか・・・とか、
不憫さがつのり、夕方になるといても立ってもいられず、
自分の犬もいないくせにいつもの公園へ行き、
寂しさをまぎらそうと、友達の犬を撫でまわしました。

そして2日後、退院の日です。
会社では、病院に行きますので早めに帰ります、(嘘ではない)と言い、病院へ直行しました。
ロージーは思ったより元気そうで、お腹には傷を覆うガーゼが判創膏で貼り付けられていました。

次の日のお昼休み、ロージーの様子を見るため家に戻りました。
そして、傷の具合を見ようとお腹を見ると、ナント朝あったはずのガーゼがない。
お腹には、10センチほどの傷が丸見え。
Oh my dog!

慌てた私は、すぐさま病院へ電話をかけました。
「せっ、先生!ロージーが判創膏を食べてしまったようなんですが、連れて行っていいでしょうか?」
「いや、来なくていいよ。」
「えっ でも判創膏が・・・」
だってさ、どうせまた、食べるでしょ。

黙って引き下がるしかない私でした。



思慮深い横顔のロージーちゃん。
このまま盲導犬のポスターに使ってもいい位
お利口そうなお顔をしています。
どうみてもゲテモノ食いには見えませんね。

余談になりますが、
人間の場合も、SMチックな性的嗜好の方には、
知的レベルの高い職業の方が多いと聞きます。
それと同じようなものでしょうか。
れ、話飛び過ぎでしたかね。

これは黒ラブのロージーちゃんのママさんから頂いたお話です。
前回のお話は、ドッグフードの食べ過ぎによって
引き起こされた悲惨なお話でしたが(忘れた方は)、
今回は量より質と言ったところか。

しつこいようですが、レトリバーは何でも食べます。
そして、その食欲は食べ物以外にまで及ぶこともしばしばです。
靴・家具・ボールなどはよく聞く話。
方面も奴らの嗜好に適うようで、玄関マットを食べて、
手術台行きという話も聞いたことがあります。
ウチのグレースはを食べようとさえしました。

今回のお話のポイントは、クールな獣医さんの対応です。
我が子が病気・怪我・手術なんて時には、
飼い主は心配のあまり平常心を失ってしまいがち。
異物を食べてしまった場合のショックも相当なものです。
後で笑い話になれば御の字ですが。
そんな私達にとって、常に冷静沈着な獣医さんは心強い味方。
なんせ愛犬の命を預けるわけですからね。
それにしても、ロージーちゃんの獣医さん。
「どうせまた食べるでしょ。」は冷た過ぎやしませんか?
いくらロージーちゃんがゲテモノ食いだからって、
どうせ」って・・・。
そりゃ食べるでしょうけど・・・アメリカンジョークじゃあるまいし。

 by クルエラ



またしても変わった人物と遭遇の巻 by わんこ姫  2003/8/5

我が家にはハリーの他に里親募集中の預かりわんちゃんが一匹います。
MIX犬の女の子(暫定ネームはききたん)。推定3か月のオテンバ娘。
若いくせに家の中ではジジ化しているハリーのスローな動きを見慣れている私には,
彼女の身軽さは驚嘆と感嘆の連続!
この間も「そろそろおしっこタイムよ〜。」とハウスから出したとたん、
椅子からテーブルにワンツージャンプ!
目覚めの一発をむりむりっと絞り出してくれました。
「ゲッお前はくの一(--;

そんな彼女をお散歩させていたある日、
前方からミニチュアシュナウザーを連れた可愛いおじいちゃんがやって来ました。
ミニシュナちゃんはうちの子を見つけてクンクンモード全開で寄ってきたのです。
それを見ながらおじいちゃんが、
「可愛いですね〜そのわんちゃんもシュナウザーですかとおっしゃいました。
私は思わず(@@)
だって・・・うちの子の写真見て下さい。



「いぇ・・・多分柴系の雑種だと思うんですよ(^^;」
「そうですか・・・うちの子に似てると思ったからね。」とおじいちゃん・・・。
しかしそれ以上に私を驚かせたのはおじいちゃんがミニシュナちゃんにかけた一声です。
「さぁもう行くよ。ゴーゴー

ゴーですとぉ〜。命令横文字かい!
うふふ・・・おじいちゃんまたお会いしましょう(*^^*)
そう背中につぶやいた私なのでした。


これは、ハリー(ゴールデン・♂・1歳)のママわんこ姫さんから頂いたお話です。
やれ不景気だ・・・やれ極悪犯罪多発だ・・・と、すさんだ世の中。
身も心も擦り減っている私達にとって、まさに一服の清涼剤。
心和むお話です。

グレースもお散歩をしていて、犬連れのおじさんに、
「可愛いねぇ〜。ウチのドンにそっくり!」と言われたことがあります。
見れば、ラブ似のMIX犬。
そりゃドン君は可愛いけれど、どっからどう見たってグレースには似ていません。
ですが、その発言直前に、グレースがおやつ煮干を大量に頂いた手前、
「そ、そうですね。本当にそっくり!」と、心にもない言葉を発するクルエラがいたのでした。

さて、そのおじいちゃんです。
自分の犬以外、ほとんど関心を持たない方がたまにいるものです。
そのような方々にとっては、世の中に「ウチの犬に似ている犬」と、
「ウチの犬に似ていない犬」の2種類しか存在しません。
ききたんは顔の模様から、どうやら似ている部類に分類されたようです。
いい迷惑でしたね。
が、そんな一瞬ボケ老人と見紛うばかりのおじいちゃんが、犬に英語で命令するとは!
先人を侮ってはいけません。

犬の散歩で、袖擦り合うも多少の縁。
この程度の変わった人物なら、むしろウェルカムなのではないでしょうか。

 by クルエラ



身の毛もよだつ出来事 by わんこ姫  2003/7/21

その日もいつものお散歩コースを歩いていました。
すると後ろから何やら陽気な歌声が・・・。
何気に振り向くと、20代後半とおぼしき若者が、
少し怪しげな雰囲気を漂わせつつ歩いているではありませんか。
私のアンテナが少し振れました。

大丈夫!大丈夫!まだ20〜30メートルは離れてる、
少し早めに歩けば追いつかれることはないでしょう。
そう自分に言い聞かせつつも
「いやいや、人を見かけで判断してはいけないわ。気にしない、気にしない・・・でも・・・。」
しかし次の瞬間、私はそんなキレイ事を言ってる場合じゃないことに気付いたのです。
彼の能天気な歌声はいつの間にか
い〜ぬぅい〜ぬぅわんこわんこに変わっているではありませんか!
それも妙にリズミカル。
思わず踊り出す・・・ない(--;ない(--;
私のアンテナ振り切れました。

でも急に走って追いかけられても、
それにハリー(ゴールデン・♂・1歳8ヶ月)が本気で走ったら、引き回しの刑は必至!
これは一か八か彼がそのまま追い抜いてくれることに賭けましょうぞ・・・。
そんな私の心を知ってか知らずか彼の気配はぐんぐん近付いてきます。
頭の中には「ジョーズのテーマ(T0T)
次の瞬間!
「そのわんちゃん触ってもいいですか?」
(・・?案外礼儀正しいではありませぬか。
「いっいいですよ(^^;ハリーお座りして〜。」
しかし彼はハリーの頭の上でおっかなびっくり手を出したり引いたり。
(--;びびってんじゃねぇよ。さっさと触って行ってくれ〜・・・と思っていたら、
意を決した彼はこともあろうかハリーの頭を掴んだのです。
そうぐわっし
なっなぬぅぅぅ〜〜〜(@@)あわわとなってる私にかまわず、彼はハリーの頭をモミモミしながら
「この子男?女?」
「おおおとこのこですぅ〜。」
そっかぁ〜男の子かぁ・・・それなら君にはオ○ン○ンがあるんだ
そうだオ○ン○ンがあるんだオ○ン○ンがあるんだぞ


なんですとぉぉぉ〜(@@)オッオッオ○ン○ン〜?
「言われなくてもわかっとるんじゃボケ〜」と言い返せるはずもなく、
ましてやおまぬけハリーは母の恐怖を察知するどころか尻尾ふりふりでされるがまま・・・。
オ○ン○ンを連呼して満足したのか、彼はようやく離れて次の角を曲がって行きました。
しかし満足気なのは我が子も同じ。
ハリーぃぃぃ〜お前ねぇ・・・(--;」
ようやく気を取り直し歩き始めて角を曲がった私の目に映ったものは・・・。
気配を感じて引き返してくる彼の姿でした。
そうあの歌を口ずさみながら・・・。
い〜ぬぅい〜ぬぅわんこわんこ

ほら、あなたの後ろからも聞こえてきませんか・・・

画像ではなく実物にモザイクをかけられた
ハリー君↓。
思った通りのおめでたさです。

が、ハリー君よ!
世の中には悪い人間もいるのだよ。
少しは犬らしい警戒心を持ったらどうだね。
ジャーキーをあげると言われても、
ボールをあげると言われても、
絶対知らない人に付いて行っちゃダメだよ。

そして、
ウチの犬はおめでたいと自覚なさっている
飼い主の皆様も、
怪しい人物には充分注意しましょうね。

※イラストはあくまで私の想像です。
実際のわんこ姫さんは、
もっと美しい方だと思われます。
 
これは、ハリー(ゴールデン・♂・1歳8ヶ月)のママ、
わんこ姫さんから頂いた、
身の毛もよだつ夏にピッタリのお話です。
このコーナー始まって以来のシュールでサスペンスな結末に、
皆さんも一瞬ゾッとなさったのではないでしょうか?

世の中最近物騒です。
小さい子供にまで魔の手が伸びる狂った時代、
愛犬が狙われる可能性がないとは言いきれません。
わんこ姫さんも怪しい男の出現に、さぞかしビビッタことでしょう。
ましてや愛犬はゴールデン。
全ての人が善人で、自分のことを大好きだと勘違いしている、
ある意味非常におめでたいです。
奴らは泥棒にさえ尻尾を振ってしまうほどのお犬よしなのです。
とりあえず、何事もなくてよござんした。
その男、ちょっと脳タリンだったようですね。

そしてクルエラ、このお話を読んでふと我が身を振り返りました。
犬と見れば寄って行き、飼い主さんから名前を聞き出しては、
「○○ちゃん!何て可愛くてお利口なんでしょう!!」
と甲高い声で叫びつつ犬を触りまくる自分。
最近は、アイスの逸品ガリガリ君を食べている子供を見れば必ず、
ガ〜リガ〜リ君(3回リピート)
と大声で唄い、周りの失笑を買う自分。
傍から見れば、この男と何ら変わりはないのでは・・・。
ま、伏字言葉を発しないだけましか。

 by クルエラ