悲しいとき〜  2003/2/18

※ 「いつもここから」調に声を出し、リフレインしてお読み下さい。


Part 1 食卓にて

悲しいとき〜
グレースがご飯一粒欲しさに、
お手をするのを見たとき〜
悲しいとき〜
グレースが食後のテーブル
舐めているのを見たとき〜
悲しいとき〜
グレースが台ふきん
舐めているのを見たとき〜

Part 2 公園にて

悲しいとき〜
グレースが落ちている桜の枝
おいしそうに食べるのを見たとき〜
悲しいとき〜
グレースがジャンプして
枝垂れ桜の枝を食べるのを見たとき〜
悲しいとき〜
グレースが桜の幹
かぶりつくのを見たとき〜




野菜泥棒の巻  2002/9/6

クルエラ母が今年、庭の片隅にコンテナを置いて、ちょっとした家庭菜園を始めた。
朝の食卓には、母が収穫したプチトマトがちょくちょく登場し、
「あら、可愛い!小さくてもトマトの味がするね〜。はい、これはグレースの分。あ〜んしなさい。」
などと、その都度同じ会話が繰り返され、和やかに1日が始まるのである。
自分んちの庭で収穫されたプチトマトは、たとえそれが不揃いであれ、不恰好であれ、
艶々としたその赤みが朝の食卓を賑やかにし、人を元気な気持ちにさせてくれる。
小さな幸せ。

だが、今朝のこと。
庭に排尿に出て行ったグレースがなかなか帰ってこない。
どうしたんだろうと思って見に行くと、庭で口をもぐもぐさせている。
食べるものなんて何もないはずなのに・・・と思った瞬間、
プチトマトの枝から、まさしくプチッとトマトをもいで口に入れた!
その姿はまるでキリンのよう。
そう言えばここ2・3日、プチトマトが食卓に出てこないと思っていたら、
グレースが赤いのを全部食っていたんだ・・・。
Oh my dog!
ささやかな収穫の喜びまで奪うグレース。
一体どこまで搾取すれば気が済むんだ・・・(さめざめ)。
「今年はもうダメだね・・・。」と母がポツリと言うので、クルエラはこう答えた。
「ずーっとダメだよ・・・グレースが生きている限りね・・・。」





とんだ還暦の巻  2002/7/20

先日グレースはめでたく9歳の誕生日を迎えた。
色々な事件があった・・・川に流され死にかけたこともあった・・・。
よく無事で元気にここまで生きてきたものだ。
最近wankoの死や、病気のことなどを耳にする機会が多いクルエラは、深い感慨に浸るのであった。

が、しかし。

お散歩仲間のMAXママが、グレースへの誕生日プレゼントに、
お友達に頼んで、と〜っても素敵なお花のティアラを作ってくれた。
いつもの公園でそれを頂いた時、それが自分へのプレゼントだと素早く察知したグレースは、
「何?それ何?食い物?おもちゃ?」と猛烈にエキサイト。
制御不能の状態に陥った。
クルエラとMAXママは、「食べ物じゃないってば!」と、はからずも大声でユニゾンに。
匂いを嗅がせれば、それが食い物じゃない事がわかると思い、グレースの鼻先に近付けてみたが、
Oh my dog!
パックリ食おうとするではないか!
その後も、よこせよこせと吠え続けるグレース。
クルエラ思わず、「!」と絶叫してしまいました。
頭に載せて写真を撮ろうと思ったが、結局その場では断念。
家に帰って3日後位にやっと撮影に成功した。

       
最愛のグレースの変貌ぶりにMAXも呆然。  結構似合う!これは遺影として使えそうだ。


そしてその数日後、今度はトビーのパパが、グレースへの誕生日プレゼントに、
大好きなクッキーを1箱、公園に持って来てくれた。
予想通り、またしてもグレースがよこせよこせとエキサイト。
クルエラがそれを手に持ち高くかがげると、それに向かって猛烈にジャンプ攻撃。
「待て!あとであげるから!」といくら言っても、グレースが聞くわきゃ無い。
と、グレースがジャンプの着地に失敗しアスファルトの歩道に横倒しに
Oh my dog!

すわ骨折か?!
体重33Kgの巨体の上、9歳という高齢だ。骨も弱っているだろう。
こりゃ肋骨の1・2本折れたかも・・・と、一瞬クルエラの頭の中はグルグル状態に。
だが、グレースはすぐにすっくと立ち上がると、何事も無かったかのように、再びジャンプ攻撃を開始。
したたか横腹を打っただろうに、そんなダメージを微塵も感じさせないタフネスぶりだ。

犬の9歳は、人間で言うと還暦(60歳)くらいだという。
こんな還暦見た事ないぞ!



フェティストグレースの巻  2002/6/29

つい最近のお散歩での出来事。
虎太郎君のお姉ちゃんのそばにピッタリと寄り添い、伏せをしていたグレース。
頭をナデナデされて恍惚状態だ。
私も落ち着いたグレースの様子に安心し、他のwankoをナデナデしたりしていた。
すると突然お姉ちゃんの悲鳴がっ!


Oh my dog!
振り向けば、グレースが立ち上がり、お姉ちゃんの頭にかぶりつこうとしている
あわわ・・・ヤバイ・・・。
慌ててリードを引っ張り事無きを得たが、一体全体どういうことか?
以前私も車を運転中に、後ろからグレースに頭をガブリとやられたことがあるが、
その時は帽子を被っていたからだ。
何となくわかる
今回、お姉ちゃんは帽子なんか被ってないぞ。
おかしい。
だが、ふとお姉ちゃんの頭を見てみたら、大きな髪留めがついていた。
そしてそれは、ぬいぐるみみたいな豹柄の布が貼ってあるものだったのだ。
グレースめ・・・ぬいぐるみと間違ったな・・・バカな奴。
平謝りに謝り、公園の隅へと移動した。

そして2・3日前のことだ。
ニタのお姉ちゃんと久しぶりに公園で会い、大喜びで駆け寄るグレース。
だが、その日はいつにもましてしつこくお姉ちゃんに付きまとう。
お姉ちゃんのウエストポーチに鼻を押し付け、ガリガリと手までかけているぞ。
ポーチの中には、おやつもおもちゃも入っていないと言う。変だな。
ややっ、これは?!
よく見ると、ポーチの生地がかすかに起毛しているではないかっ!

最初はハイヒールを履く女性の足が好きだった男の人が、
だんだんとハイヒール自体に興奮するようになるということがあるらしいが、
グレースもそれに近いことになっているのか?
もともとグレースはテニスボールフェチだった。
それがここ数年、ぬいぐるみへと嗜好が移行。
そして遂には、起毛生地フェチへ。
一体行きつく先はどこなのか・・・。



グレース寸止め危機一発の巻  2002/4/4

昨日、いつものように公園へ。
現在桜が真っ盛りの公園は、花見客が大勢。
注意しなければいけないのは、飲み食いしている人にグレースを近づけない事だ。
私はお散歩の間ずーっと神経を張り巡らせているために、すごく疲れる。
そんなら行かなければいいだろ〜と言う向きもあろうが、
私もグレースも重度のwan-para中毒なのだ。

そんな私だが、昨日お散歩仲間と立ち話をしていたら、ふと気が緩んでしまったらしい。
急にグレースが暴走。
引きずられるように私も走る。
グレースが目指すその先には、芝生に座った若いカップルが。
いかん!男の子の方が焼きそばを食べている!!
危険です!危険です!
私の頭の中でサイレンが鳴り響く。
急ブレーキ発動。
Oh my dog!
あ〜、もうダメ〜。



リードがピーン張り詰めた。
グレースの口から焼きそばまでの距離、約10cm
全身に力を入れて踏ん張った甲斐があり、なんとか寸止めでセーフ。
良かった・・・本当に良かった・・・。

私はある出来事を思い出した。
随分昔、友達の家でガーデンパーティーをした時のことだ。
木につながれたグレースを目の端に入れつつ、私はマッタリと酒を飲んでいた。
その時、赤々と燃えた炭を運ぶ男の子がグレースの脇を通過した。
するとグレースは、食べ物と間違えたのか、燃える炭をめがけてジャンプ。
Oh my dog!
わたしゃ思わず酒を吹き出しそうになったよ。
幸いな事にその男の子はひらりと身をかわし、グレースから逃れることに成功!
もし、その子の運動神経が鈍かったら・・・
そう思うと、今でも私の脇の下からイヤ〜な汗が流れるのであった。



グレース逆パブロフの犬になるの巻  2002/3/27

昨晩のことだ。
私は毎晩寝る前に1本のバナナを食している。
安眠にいいと聞いたからだ。
しかし、この習慣が私だけでなく、すなわちグレースの習慣にもなってしまった。
私が台所でバナナの房からバナナを外すプチッという音を聞きつけると、
それまでソファの上で熟睡していたはずのグレースがゆっくりと起き上がる。
私は1本のバナナを持って自分の部屋に逃げ込んでいるのだが、
グレースが夜中の廊下をカツカツと歩く音、部屋の扉をガリガリと引っかく音を聞くと、
毎晩背筋が凍る思い

しょうがないので部屋に招き入れ、
いつもは最後の一口をグレースに上げているのだが、
昨晩はちょっと違った。
私が小腹がすいていたのと、バナナが小ぶりだったことも手伝って、
最後の一口を残さずに私が全部食べてしまったのだ。
あ〜!その時のグレースの表情!!
眉間にシワを寄せ、目を少し大きく見開いて、
あれ、なんでどうしてどういうこと
と、目で私に訴えている。
私が思わず、「あ、全部食っちゃった。終わり!」と言うと、
Oh my dog!



私が言った「終わり!」の一言が、グレースの副交感神経のスイッチをオンにしたらしい。
その瞬間、グレースの口から滝のようにヨダレが流れ落ちた。
これまで見たことがないくらい大量のヨダレが、サラサラと体を伝わり落ち、
グレースの足元に水溜りを作っている。
そしてそれは徐々に大きくなっていく・・・。

こ、こ、これは?!
普通、食べられると思ってヨダレを流すのがパブロフの犬だが、
この場合グレースは、自分が食べられなくなったことで大量のヨダレを流した。
つまり、パブロフの犬になってしまったのだ!

これ以上ヨダレを流し続けては脱水症状が起きるかも・・・と恐ろしくなった私は、
すぐに1本のバナナを持ってきてグレースに与え、やっとヨダレを止めることが出来た。
本当にビクリマシタ。



クルエラ恥ずかしいところを目撃されるの巻  2002/3/17

今日の出来事。
いつもの公園にお散歩に行くと、ネットで知り合ったらぴこさん一家が公園に来ていた。
今日はリュウ君のお母さん犬、クリームちゃんも一緒。
大人しくてと〜っても可愛い。
グレースはリュウ君をさておき、らぴこさんに突進。
らぴこさんのバッグの中身をしつこく詮索する。
その後、リュウ君の匂いを嗅ぎに行ったら、あの温厚なリュウ君がかすかに唸っていた
そりゃ頭に来るわな。

今日らぴこさんは、グレースにだびこさんのところで買ってきてくれたお土産をくれた。
ぬいぐるみの生地で出来ている、フワフワのボール!
まさしくグレースの好み、ど真ん中!!
ありがとうらぴこさん!!
早速咥えたグレースはガッチリ噛んで放さない。



みんなで楽しい一時を過ごし、帰る間際のこと。
小雪ちゃんのママに擦寄って行ったグレースは、うかつにもママにボールを奪われてしまった。
だがグレースの殺気走った視線に気付いたママは、
このままボールを持っていたのでは自分の身に危険が及ぶと思ったのだろう。
ボールをポーンと投げたからたまらない。
Oh my dog!



グレースのリードをつかんでいたクルエラは、久しぶりに横倒しに転倒。
グレースは蓋のない側溝に落ちたボールを追いかけて、側溝に突入。
あ〜、せっかく治りかけた捻挫が・・・。
今回はさすがに自分の痛みより、グレースの足のほうが心配だ。
だが幸いにもグレースの足は大丈夫そう。
よかった・・・。
小雪ちゃんのママが非常に恐縮して謝って下さったのに対し、
「大丈夫、大丈夫。慣れてますから」と即答。
転ぶのに慣れるなっちゅーの。

と、一部始終を見ていたらぴこさんが私に、「大丈夫ですか?」と聞かれたのに答えるより先に、
書かないでよ書かないでよ絶対書かないでよ!!
と、半ば脅し、半ばうわ言のようにつぶやくクルエラ。
とっさに頭に浮かんだのは、恥ずかしいところを目撃され、
それをネットで全世界へ発信されたらヤバイということだった。
苦笑いするらぴこ夫妻

結局は自分で公開するくせに。

今日クルエラは花粉症があまりにもひどいので、マスクを着用していた。
あ〜あ、マスク姿までらぴこ夫妻に見られるとは。
眼鏡と言い、髪型と言い、マスクをかけるとクルエラまるで過激派みたいなんだよね。
内ゲバ。みたいな・・・。



の心知らずの巻  2002/3/6

何日か前の事だ。
私はwankoの毛を夢中になって紡いでいた。
ふと時計を見ると、もうとっくに散歩に行く時間を過ぎている。
道理でさっきからグレースが落ち着きなくパタパタとしていたわけだ。

さて、行くか。
重い腰をあげて散歩の準備をしている時、ふと和室を見ると・・・
Oh my dog!
グレースマフラーの片方のぼんぼりがズタズタになっている。
ひど〜い・・・グレース・・・うぅ・・・せっかく私が編んであげたのに・・・。

グレースよ。そりゃウチは貧乏さ。
おまえにエルメスやグッチの首輪やリードは買って上げられない。
だけど、おまえがいくらかでも可愛く見えるように、
愛情こめてマフラーやチョークを編んであげてるんだろ〜。
それなのに、ああそれなのに。

親の心子知らず

恩を仇で返す

飼い犬に手を噛まれる

弱り目に祟り目

泣き面に蜂

れれ
イヤな諺が次々と頭の中に浮かんでは消え、消えては浮かぶ。
だが結局は、こんなところに落ち着くのだった。

カエルの子はカエル

ひいきの引き倒し

惚れた弱み

親の欲目

可愛い子には旅をさせろ

あわわやっぱり変??


      
       ズタズタになった片方のぼんぼり。                助かった方のぼんぼり。
 こうして見るとグレースによるダメージも相当なもの。    ボーン模様を編み込んだマフラーは、
     悪さをする時はこっそり和室でする事が多い。      グレースによく似合って可愛かったのに・・・。



律儀なグレースの巻  2002/2/28

グレースはドライのドッグフードを主食としている。
フードの袋からプラスチック製の蓋付きコンテナに移し替えて給餌をしているのだが、
移し替える作業をしていると、必ずグレースがやって来る。
ザーッという音でそれを察知するらしい。

グレースは食べ物に関して、嗅覚聴覚はもちろんのこと、第六感と言うのだろうか、
その感覚の鋭さは、空恐ろしいほどだ。
母は、「さて、グレースがいないからお菓子でも食べようかな。」と頭の中で考えただけで、
どこからかグレースがやって来て、そばでピッタリ待機していると証言する。
ありえる話だ。

その日も、私がフードを移し替えていると、
グレースはよだれを一筋たらしながらジーッとそれを見つめていた。
だが、意外に思われるかもしれないが、
グレースはすぐそばにドッグフードが山盛りになっていても、それには決して手を出さない。
さすがのグレースにとっても、そこは侵さざるべき聖域なのだろう。
そこに踏み込んでしまったら、もう後戻りが出来ないことを自分でもわかっているのだ。
ただし、コンテナからこぼれ落ちたドッグフードは別。
まるで、ライオンのおこぼれを狙うハイエナのように目の色が変わる。

と、1粒のフードが玄関の下駄箱の下にコロコロと転がって行った。
Oh my dog!


1粒のドッグフードを執拗に追いかけるグレース
玄関に飛び降り、体を横たえて、1粒のフードを手に入れようと必死の形相だ。
たった1粒のドッグフードなのに・・・。
そばには山盛りのドッグフードがあるのに・・・。

律儀なとこあるんだねグレース
なとこにね



怪獣グレースの巻  2002/2/10

これはまさしく今日の出来事。

ウチは昨日の夕食で、サラダにツナ缶を使った。
空き缶をゴミ箱に入れる時、私はグレースが舐めないように缶の中を綺麗に洗った。
ウチの台所のゴミ箱はグレース対策用に蓋付きなのだが、
缶や瓶を入れるゴミ箱には蓋が付いていない。
従って、グレースが空き缶をこっそり舐めていることがしばしばあるのだ。
缶のふちで舌を切ったりしたら大変だからね。

だが、そんな心配はまるでお門違いだった。
今日の昼間、あれグレースはどこだろうと思ったら、和室でゴロリと横になっている。
そしてその巨大な身体の脇には・・・
Oh my dog!
まるで噛み捨てられたガムのようなツナ缶が!
象だってここまでペチャンコには出来ないぞ!!
なんで缶をこんなにカミカミするんだよ〜。
何にも入ってない、ただの金属じゃないか〜。
念の為グレースの口の中を調べてみたが、傷ひとつない。
なんちゅうやっちゃ



以前、グレースがゆで卵を殻付きのまま丸ごと食べたのにも驚いたが、
今日の出来事も私にかなりの衝撃を与えた。
最近はお散歩の時、異常なほど木の枝をバリバリ食べてるし。
今日もウンチに小枝がそのままの形で・・・。
これじゃ、まさしく怪獣グレースだ。