Q 「wan-ぐるみが壊れたら、修理は出来ますか？」
A クルエラの友人であり、お互いを数字で呼び合う仲でもあるAK-ぐるみのオーナー、
２様から先日こんなメールが届きました。そこにはクルエラの意表を突く内容が・・・。
「１１０様（←クルエラの事です）。
ＡＫのグルミは今まで大切に箱に入れられていたが、方針を変更した。
これからはナマで飾ってたくさんいじることにした。
考えてみたら手垢のついたボロボロのぬいぐるみってすごく可愛いもんね。
で、ボロボロのヤツをわしの棺桶に入れてもらう事にしたの。」

ひょぇ～！今まで聞いたこともない逆転の発想です。
ほとんどの方は、大切にケースに入れて、
宝物のようにしていると言うのに・・・。
さすが２！考えることが違う！！と唸ってしまいました。

確かにこんな考え方もアリかもしれません。
実際にクルエラも、昔作ったChibi-goo２号は、
ナマでそこらへんに放置し、毎日お腹をニギニギしています。
お陰で今はすっかり毛羽立ち、全身ボーボー状態に。
元々ブスな2号でしたが、ますますブス可愛くなりました。
が、これは他にもグー-ぐるみのスペアがあると言う余裕の成せるワザ。
誰もが真似できる事ではないでしょう・・・。
AK＆AK-ぐるみ
ふたりとも、どこがどこやらわからず。

犬の毛は羊毛に比べて絡みにくいので、毛羽立ち易くとてもデリケートです。
毛質によっては、弄くり回さなくても、年を重ね、ナデナデしたりお出かけしている内に、
ボーボーになり、毛が抜けて穴が開いたり、足がとれたりすることがあるかもしれません。
そんな時はクルエラにご相談下さい。
可能であれば、プチ整形・全身整形等対処させて頂きたいと思います。
また、そんな場合に備えて、出来れば毛を少しためておくと安心です。
料金については、実際に状態を見てからご相談させて下さい。

どうせ一緒に棺桶に入る運命でも、出来ればお互い五体満足で・・・。



Q 「トリミングの毛でも製作出来ますか？」
A これはシングルコートのwankoと暮らしていらっしゃるお客様からよく聞かれる質問です。

プードルやヨーキーなどは、ブラッシングでの抜け毛がたまりにくい犬種です。
が、シングルコートの毛は柔らかい毛質ですから、長ささえあればトリミングの毛でも問題ありません。
その場合は少し我慢して毛を伸ばして、一気にカットするという方法が良いと思います。
出来れば３ｃｍは欲しいところです。
またトリミングの短い毛の場合、撚りをきつくかけるため、毛糸にはなっても硬いものになってしまいます。
もちろんあまり極端に短い場合は紡げません。

もしシングルコートのような縮れのない柔かい抜け毛をためる場合は、
フェルト化しやすいので、特に注意が必要です。
毛をためる際は、ブラシからはずした毛を手で一旦ほぐし、空気を充分に入れて保存しましょう。
がっちりフェルト化してしまうと、毛糸に出来ません。

ダブルコートのトリミングの毛は、トップコートが混じるのでおすすめできません。



Q 「wan-ぐるみをずっと大切にしたいのですが、保存はどのようにしたらよいのでしょうか？」
A
大切な愛犬の分身である愛しい愛しいwan-ぐるみ。
いつまでも一緒にいられるには、どのようにしたらよいのでしょう。

一般的にぬいぐるみは埃・高温・多湿が大敵です。
また、犬の毛は基本的に羊毛と変わりがないので、
将来的に虫に食われる可能性がないとは言えません。
ナデナデしたり、どこかへ連れて行ったりする時以外は、
埃をかぶらないところに置いてあげましょう。
その上に防虫剤と除湿剤を入れておけばなお安心です。

長期間に渡って毛をためる場合にも、これと同じことが言えます。
小さいwankoは毛がたまるまで、１年以上かかるということもあり得ますから。

またwan-ぐるみは、デリケートな素材で出来ておりますので、
洗うのは避けて頂いた方が安全です。
汚れる前に汚れないように注意して下さいね。

ただし万全の対策をとっていても、形あるものはいずれ滅びる運命にあります。
諸行無常・輪廻転生ですな。
洗わないでね。



ラブラドール・レトリーバーサンプル毛糸に関するレポート

先日ラブラドール・レトリーバー・あこさんちのめいちゃんのサンプル毛糸を作りました。
２回目の挑戦です。

１回目は送られてきた抜け毛がほとんどトップコートだった為に、毛糸になりませんでした。
トップコートしかとれないのは、ブラッシング道具のグルーミング・ミットが原因だと判断し、
今回はコームで集めた抜け毛を送って頂きました。
ご近所犬のラブちゃんは、コームでアンダーコートだけ綺麗にとれたからです。

ですが送って頂いた抜け毛は、やはり前回同様ほとんどトップコートという状態でした。
偶然にも同じ日に届いた、黄ラブの女の子の抜け毛もめいちゃんと同じ状態でした。
スリッカーで集めたものだそうです。
なぜだろう・・・こうなると単純に個体差とは言えないのではないか・・・。
ラブの毛を紡げると言ってしまった私が間違っていたのか・・・。

今まで４匹のラブラドール・レトリーバーの毛を紡ぎました。結果、２勝２敗の五分。
ともかくアンダーコートのみ集めることが出来れば、毛糸にはなるのです。
ですが、スリッカーでもコームでもアンダーコートがとれないとなると、
アンダーコートだけを集めるのは不可能なラブがいるのかもしれない。
あこさんがおっしゃるには、めいちゃんはトップとアンダーの差があまり感じられないとのこと。
逆に言えば、他のラブより毛がとっても柔かいのだそうです。

アンダーコートだけを集めることが出来るラブと、出来ないラブの違いは何なんだろう？
内犬と外犬の違い？（ご近所犬ラブちゃんは完全な外犬。）年齢？（毛糸に出来たラブはやや若い。）
思い悩んでいても、仕方がない。
これをなんとか毛糸にする方法はないだろうか。

油気を足したらどうかと思い、オリーブオイルを水で薄めて乳化させたものをスプレーしてみましたが、やっぱりダメ。
最後の手段として、羊毛と混紡して紡いでみました。
この方法だと、途切れることなくスムーズに紡げるのです。
ただ、混紡してもトップコートがパラパラと抜け落ちてくるので、
最終的には羊の毛と、ほんの少しのアンダーコートだけが残ることになるかもしれない・・・。
残念ながら、これも決していい毛糸とは言えません。

あこさんはもう一度、アンダーコートを集めるべく挑戦するそうです。

　羊毛100％
　羊毛とめいちゃんの毛の混紡
　めいちゃんの毛100％


結論

①ラブラドール・レトリーバーの場合、アンダーコートのみ集めることが出来ないと毛糸にするのは無理。

②ラブラドール・レトリーバーには、アンダーコートのみ集められるwankoと集められないwankoがいる。

③羊毛と混紡すればトップコートが多くても毛糸に出来るが、いい毛糸とは言えない。

ラブのオーダーをお考えの方は、以上をお含み置きの上ご検討下さい。サンプルをお作りします。



Q 「アンダーコートのみ集めるようにとのことですが、どうしてもトップコートも混じってしまいます。
　大丈夫でしょうか？」
A
これはゴールデンを飼ってらっしゃる方数人からご質問を頂きました。
ダブルコートのwankoほとんどに当てはまる質問だと思います。

全くトップコートが混じらない様に抜け毛をためるのは、もちろん不可能です。
ただ、出来るだけ混じらない様にするには、ブラッシングの道具を選ぶ必要があります。

　　　　　　
コーム　や　ピンブラシ　、スリッカーであれば、取れるのはほとんどアンダーコートだと思います。
これらでブラッシングしていて混じるくらいのトップーコートの分量なら大丈夫です。

　　　　　
ラバーブラシやグルーミング・ミットなどは、どうしてもトップコートまで引っ張ってしまうと思います。
そうするとトップコートの分量が多くなり、いい毛糸が出来ません。
ゴールデンなどは毛が長いので、多少トップコートが混じっていても紡げますが、
毛足の短いラブなどは紡げなくなってしまいます。

いずれにせよ、柔らかないい毛糸を作るにはゴム関係の道具は避けてください。



Q 「ラブラドール・レトリーバーのトップコートとアンダーコートの違いは？」
A
ラブの抜け毛を集めている方お２人とコンタクトをとったところ、
お２人とも抜け毛の中にトップコートが沢山混じっていることが判明しました。
ブラッシング方法を確認したところ、お２人ともゴムがついたタイプのブラッシング道具を使っていました。
ヤ、ヤバイ・・・。

ラブのトップコートは固くて紡げないのです。アンダーコートのみ集めて下さい！
スリッカーかコームであればアンダーコートのみ採取できると思います。
ゴム製のものだと、どうしてもトップコートまで引っ張ってしまうようです。
気をつけて下さいね！

あこさんちのめいちゃんの、ほとんどトップコートという抜け毛を、実験的に無理矢理紡いでみました。
この毛糸で編んだセーターは絶対着たくな～い！チクチクする～！
イライラしてヒステリーになる～！！（これ以上ヒステリーになってどうする？！）
これは毛糸としては使い物になりません。
ご近所犬ラブちゃんのアンダーコートの毛糸と比較すると一目瞭然ですね。
これを参考に、みなさんくれぐれもアンダーコートのみを集めて下さいね。

そして、アンダーコートが１～２ｇたまったら必ずメール下さい。サンプル作ります。



Q

 「ラブラドール・レトリーバーの抜け毛は紡げますか？」
A
ご質問を頂いて、実際のところ頭に浮かんだ言葉は、「微妙～。」でした。

ラブのトップコートはツルツルしてるし、アンダーコートは柔らかいとしても、長さが足りるかどうか・・・。
これは実際に抜け毛を手にしてみなければと思い、ご近所犬ラブちゃん（黄ラブ・♀）の家に行ってみました。
左手にボールとおやつを、右手にコームとビニール袋を持って。
車があったので家の人がいると思い、事情を説明するのに丁度よかったと胸を撫で下ろしたのもつかの間、
ピンポンと何度呼び鈴を鳴らしても、誰も出てきません。鍵もかかってるし。
ラブちゃんは外犬なので、玄関のところにつながれていて、私の足元で尻尾フリフリお出迎えです。
う～ん。たまらん。すぐそばで犬毛が私を呼んでいる！
ボールをあげると嬉しそうにカミカミ。
おやつもちょっぴり（３粒）あげちゃいました。
そっとコームで背中の毛を梳いてみると、
ラブちゃんはちっともいやがる様子もなく、遊ぼ遊ぼ状態です。
ついに少量のラブ毛採取に成功！（科学者っぽい）。
又来るねと言い残し、私は家路につきました。
これじゃほんとに私はクルエラ！犬毛泥棒だ！！
（あとでちゃんと説明に行きますから、警察に通報しないでね。）
それにしても、ラブは番犬に向かないことがハッキリわかりました。
前置きが長くなってしまいました。私の悪い癖です。

結論としては、アンダーコートであれば紡げます。
ラブちゃんの抜け毛で紡いだ毛糸
但し、個体差もありますので、念の為サンプルの毛糸をお作りします。
ご注文をお考えの方は必ずメール願います。

ラブちゃんのアンダーコートは約２ｃｍ。柔らかさは問題なし。
撚りをかけている最中に何度かちぎれたりしましたが、時間をかけて丁寧に紡げば大丈夫。
ただ毛が短いと撚（よ）りを強くかけなければならず、太く紡ぐことは出来ません。
従って、ラブの抜け毛から出来る毛糸は、細くて硬めの毛糸になります。
実際に、ラブは短くて硬めの毛質なのですから、それがそのまま毛糸にも現れるという事です。



Q
 「５０ｇってどれくらいの量ですか？」
Graceの抜け毛５０ｇリンゴ添え
A
一概にどれくらいとは言えないのがつらいところ。
なぜなら圧縮されてると体積が少なくなるし、
ふわふわのままだと結構ガサバルし・・・。
秤で計るのがいいのですが、お持ちでなければ、
ある程度たまった時点で送ってくださればこちらで計量致します。
参考にGraceの抜け毛５０ｇをゴミ袋に入れた写真を載せますね。
ゴミ袋の大きさは、タテ５０×ヨコ４０ｃｍです。
大きさの感じがわかるようにリンゴを添えてみましたが、意味ないかも。



Q
「抜け毛をためるのに何か注意する点はありますか？」
A
特に難しいことはないのですが、出来れば袋にためておく際に、
ギュウギュウ詰めではなく、フワッとしたまま入れておいて下さい。
圧縮されすぎると、フェルト化して紡ぎにくくなってしまう場合があるので。

また、スリッカーで抜け毛を集める場合も、スリッカーに目一杯ためこまずに、
こまめに外しながらブラッシングしていただけると、フワッとしたままためられると思います。
私はコームとブラシを使っていますが、コームだとフワッとしたままためられるようです。
もちろんブラシについた抜け毛も、こそげとっていますよ。
ま、特に神経質になる必要はありません。多少のゴミや汚れも大丈夫。

大きなゴミ（草の種など）は手で取り除いてから紡ぎますし、
土や埃は、紡いでから洗った時に綺麗に取れますのでご安心を。
シャンプーはいつも通りの頻度で結構です。紡ぐには毛に適度な油分も必要ですから。